
腰
「今日、入れるぅ?」
長くお付き合いさせてもらっている〇さまからの電話。
此処に住まうようになってほぼ同時期からだから、もうじき20年になるわけで。
(腰です?)
「そ。昨日、突如洗濯機が壊れて。」
(昨日って言ったら寒かった日ね。)
「そーよ。洗濯途中なのに、全く!うんともすんとも。」
(ありゃ~~泣けるね。)
「ほんとよ。これどうするよって、仕方ないからコインランドリーに持ってったわよ。」
(ああ、〇さんちのご近所に出来ましたもんね。)
「そう!助かるんだけど、洗濯途中の濡れてむっちゃ重い洗濯物担いで・・・」
(うわ~~)
「おーばさん、知ってる?たっかいのよ!乾燥までしたら、¥○○○○もするんだよ~~!!」
うへ。。
「仕方ないから今日コ○○行って。」
この辺のご家庭で、家電が逝くと皆速攻で足を運ぶ。近くて助かる。
(どこの買ったんです?)
「どこのとか、選択の余地なし。ランドリー通い、もう嫌だから即納品できるもの!沢山洗えるもの。簡単。で、さっき納品。やれやれ。」
家電・・・・10年寿命説は、やはりあるよね。
終えて。
「明日用事があるから、なんとしても今日来たかったの。これでなんとか、行けそう。」
往路より復路は軽く足を運んで・・いることにする。
家電10年説、コワいコワい。

欲

棚探し
冬を待って植え替えをする予定のブドウ。
ブドウの木を植えてらっしゃる定番のお宅の前を、
行ったり来たりしながら観察する日々。
明らかに、アヤシイ。
ウオーキングをしながら視線をあっちこっちにやっていると、
結構ブドウ棚があるお宅が多いのに気付く。
そんな訳で、
ウオーキングをしながらブドウ棚の情報収集に力を注いでいる。
上ばかり見てコケないように気をつけようと思う。

さいごの
国勢調査が始まりました。
勿論オンラインで回答。時間を取られることなく終了。
5年に一度の事らしい。
次の調査の時はさてどんな暮らしをしている事やら。
ツルシンにおみえの方の年齢層、様々で。
70代の方も少なくなく。
「冷蔵庫。今更なんだけど、もうちょっと生きるだろうから買い換えたわ。」
「車はこれが最後になるだろうなあ・・・。」
「エアコンがね、なんとなく今ひとつ。リモコン無くしたし家も古いしどうしようかと思うけど、来年も今年みたいな暑さだと死んじゃう。仕方ないから最後に買わなきゃダメかしらね。」
各々人生の先輩方が、最後の買い物と称して大きい買い物をされている様子を耳にして。
さて、自分の最後の大物買い物は何かなあ~~。。
最後にコレを!っていう目標を、持とうっと!
5年後どころか、もうちょっと後をみてるワタシ。。
おかしいなあ、齢と共に物欲は薄らいでいくはずだったのになあ・・・。

開封
今年2月に仕込んだ味噌。
開封!
今回は、完璧な仕上がり。
イケる!
いつもの味噌汁が、また格段に美味しい。
今回はこれまでで一番多い12㎏を仕込んだが、失敗しなかったようで胸をなでおろしている。
去年は床下で爆発という災難。
味は申し分ない仕上がりだったけど、味噌臭くなりながら掃除してたっけ。
1年持たせるのは難しいだろうが、これで何カ月楽しめるかなあ。
そうそう、そしてこのタイミングで丁度塩を切らし。
味噌の重しに使っていた粗塩を袋から出して使用してみた。
———-塩に味噌の香りが付いてしまっていて——–ダメダメである。
自分は味噌臭くならなかったが、かわりに塩が・・・。

かおり
雨。随分涼しくなりました。
先日、横になっていた〇さまが
「この香りは・・・薬草か何かですか?」
急に問われ、はてな(・・? だったのですが。
あ💡!気付き。
(きっと、もぐさの香りだと思います。ついさっきまで艾を丸める作業をしていました。)
「ああ~~なるほどですね。決して嫌な香りではなかったんですが、いつもと違うなあって。」
顔に近い箇所の施術をしている時でしたから、余計に香ったのでしょうね。
これだから合間に炊事をしようとしても、ショウガやニンニク、ニラや玉ねぎ等は触らない様にしないといけない・・・・。
香りのきつい食材は、完全な休日でないと触れません。
改めて、感じました。

重くて温かい
「スマホを衝動買いしちゃってね。四苦八苦だよ。」
諸々イケてるオジサマですので、〇さまがこれまでスマホデビューされていなかったことにビックリ。
「此処にお世話になって長くなったよね。」
初めてのご来院は2003年。還暦をちょっとだけ越えていたのですね、あの時は。
親の世代に近いことや我が家の内部事情に詳しいこともあって、施術の合間に交わす会話に私の方が癒されていました。
いつでも的確な人生のアドバイスをいただいてきた感があります。
「自分が一番信じられないけど、もう80になるんだってよ。朝起きて、ああ今日も生きてたって思う。余生、心楽しく生きないとね。仕事も大事だけど、やりたい事叶えていくことも大事だよ。自分を解放させてあげる時間も大事。」
(そうですね。けど幸いなことに此処で仕事をしている時間が嫌いでなくて。)
「そうね。アナタを見てて思うよ、そうだってことが。」
(ある意味偏った人生を歩いてきた気もしていますけど。)
「痛い思いも悲しい思いも、アナタという人間を創ったもの。経験したすべての出来事、関わった人との出会いに別れ、どれが欠けても今のアナタは無かったんだからね。」
〇さまの言葉にはひとつひとつ重みと温かみがあります、いつも。
「今度から予約はLINEでするね!」
もうすっかりスマホを使いこなされてます。さすがです。

夏の終わり
天気が不安定らしいデス。
知人、ご来院。
(夏はどんなでしたか?さすがに今年は帰省もしてませんでしょ?)
海の近くにお住まいなので、
(例年なら人がうじゃうじゃなんでしょうが。空いてました?この夏の海は。)
「帰省はしなかったけど、ウチの方の道路は例年通りだったよ。やっと道が空いたから来られた。夏終わったなあ・・・まだ暑いけど。」
(へぇそうだったんだ。車、走らせてます?)
「近場ばっかりで、ぜ~んぜん。とりあえず来年に向けて山歩きの自主トレやっとくわ。」
実は来年、一緒に山に登る計画を企ててますワタシタチ。
車の話になって
「ウチの車は110超えたあたりから面白くなるんだよね、走りが。」
同じ運動部活だったからか、訊いたことのあるセリフが出るあたりが・・・可笑しい。
来年の話をすると鬼が笑うらしいけど、叶えられるといいですね。
あ、車はともかく私も自主トレしとかなきゃ!

古い
初診時に30代だった〇さまが、先日50代になって戻ってきてくれました。
東京23区をほぼ横断な移動で、初めておみえくださったのが2009年。
主訴は腰痛と下肢痛。
2回目はその2年後。主訴、同じ。
〇さまの弱点は右腰部なのですが、この時以来お目にかかることはありませんでした。
今回3回目になるご来院では
「久しぶりになってしまいました。」恐縮しておみえです。
こちらこそ恐縮です。(遠路ありがとうございます。覚えてますよ勿論。随分あの時よりもお痩せになりましたね。)
「痩せなければマズイとお医者さんに言われ、一念発起して頑張りました。一昨日、掃除をしていて腰がベキッてなりまして。今朝タクシーで何とか仕事に出ていたんですが、痛みがひどくて仕事になりそうになく・・・。こんな時は!って思い出したんです此処の事を。タ・ス・ケ・テ・・ください~~。」
ドアを開けた時には腰が伸びず、声にも力なく。
拝見すると以前の時と極似な箇所の炎症と思われ。
箇所に応じて入れる鍼の長さを変えて、3種を使用。
ところどころで”うっ”。お声がもれますが、耐えていただいて。
終えられ、着替えながら「靴下履くのが、楽っ!」
出て来られて、「あれ?腰が伸びてる」
10年近く空きましたが話題は切れることなく、時間があっという間でした。
古いカルテを手にすると、いろいろ思うことがありますね・・・。

短縮
〇さま、50代女性が
「右肩の挙がりが悪い」
と、初めて仰ったのが2019年4月。
なかなか改善せず苦労した。
鍼に灸に手技療法に・・と、まさに手を替え品を替え。
翌年の1月頃
「右肩ほぼ95%の動きになった」
1年はかからなかったので、やれやれと思っていたら
「今度は左が・・・」
2月に反対側の肩の動きの悪さを訴えられた。
振り出しに戻った形で、養生の鍼灸に加え左肩へ対処し再び向き合う。
やはり苦戦していたが。
急に思い立ち、ちょっと別な視点からの刺鍼を・・・。
右の時よりも数か月早い改善。
治療手段の引き出しを沢山持つことの大事さ、改めて感じた症例だった。
