ワンすごい
ワンが居る。
言葉は発しないがこちらの言葉や感情さえも理解しているようで、凄いなあと感じること多し。
換気の意味でドアや窓を開け、風の通り道を作るようにしている。
そのため、目隠し様の仕切りを置く箇所有り。
仕事を始める前に、”こっから先には入っちゃ駄目だよ”と、言い聞かせる。
来院される方を、透ける素材の向こうからジーッと見つめるワンのシルエットが目に入る。よしよしイイ子だ。
ワンの存在をご存知の方が「あれ?」なんて声を掛けてくれるとスーッと寄ってくる。脇から遠慮がちに顔だけのぞかせて居るのが可笑しくて可愛い。
フローリングに当たる爪の音でワンの動きがわかる。”来たな”だったり、”戻ったな”だったり。
とある自分メンテの日。お仲間と互いに鍼治療をしあう。
いつもの患者さんを治療する時間とは違う事がワンにも解っていたのだろう。
窓に映る物体を発見し、目をやると!
ワンが慎重に脚を進め、完全に侵入しているっ!
コラッ!!
状況を理解し、爪の音をさせないように侵入してきたであろうワンが、まさに尻尾を巻いてそそくさと退散していった。
いやはや、ワンはスゴイ。