決して
「奥の方で痛いと感じていました。年々痛みが表面に出てきたようです。」
20年ほど前からの腰痛を抱えて、○さまが初めてご来院くださったのは去年の春です。
「息子が此処を探してくれました。」
インターネットで検索してくださったそうです、ご子息が。
この方はバスに乗っていらっしゃいます。
3か月間は週に一度。
そして現在は歩行にも支障がなくなっておりますが、月に2度ほどの頻度で鍼灸を受けにいらしております。
その○さまが先日こんなことを仰っていました。
「初めはね、治療費が痛かったわよ私には。でも回を重ねるごとに辛さが薄くなっていくのがわかったから。効果が出てくると通うのにも張り合いが出てくる。腰や足が楽になっただけじゃなくて、最近は眼の状態もいいし血圧も安定している。そうそう髪の毛もね、コシが出てきたのよ。来始めた時にはこんなに変わると思わなかったわ。今考えると、治療費はなるほどねぇって思える値段。宝石を買っても美味しいものを食べても、こんなふうに楽にはならなかっただろうし。決して高くないわよね。」
ずっと話をお聞きしていた私。
(はい。決してご損はさせないことを、しているつもりです。)と。
しばしふたりで沈黙の後、揃って大笑いしました。
励みになる○さまのお言葉でした。
さみしいですね
少しさみしくなる出来事がありました。
定期的に鍼灸をさせていただいていた、○さまご夫妻。
この度御転勤になり、あっという間に行ってしまわれました。
ちょうど3年前の夏からのお付き合いになります。
近い年代ということもあり、合間に交わす会話も愉しみでした。
「こんな人が居りました、電車に。」
「○○、観てます?そうですか、観てない?一緒ですねえ。世間では大盛り上がりですが。」
「この間の風でアンテナが変になったんでしょうか。TVが映りません。でも、なきゃあないでいい。観たい番組がないから。」
「老後は、こんなふうにして過ごしたいなあって思ってます。」
世の中に対する”スキ・キライ”が、似ていたように思います。恐れ多いのですが、近いと言わせてもらっていいかしら。
ご夫妻が同時にいらっしゃることはありませんでしたが、
お二方ともお互いを尊敬し合い敬愛の念を抱かれていることが伝わってきて、素晴らしいご夫妻だなあと、いつも思っておりました。
引っ越しの準備も大変だったでしょうが、「毎度のことですから、慣れましたよ。」
私なんぞは引っ越し恐怖症です。同じ立場だったら一緒に行くって言えないのでは??
夜空を見上げて
膝の痛み
朝の青い空にすっかり舞い上がって、意気揚々と洗濯をしましたが。
暗くなった空にやや慌てました。
天気予報が、当たります。
先週初めていらした○さま、70代女性。
「膝が痛い。」が主訴。2か月前から始まったものだったそうです。
整形外科にて膝のX線検査をして、”骨棘はあるもののこれが痛みの元!という感じではないですね。”これはお医者様のお話。と同時に物療に通っておられたそうです。
なかなかすっきりしないということでのご来院でした。
膝関節周囲にこれといった圧痛箇所がございません。
しかし健側に比べ、やや腫れた感じが自覚他覚ともにございます。
腰部を拝見しましたら、やはり痛みのある側の腰椎で深部の圧痛が出ています。
膝だけでなく腰からも治療させていただくことをお話しして、鍼灸をいたしました。
2回目にいらした○さま、「あまり変化がありませんでした。」
このような場合、一度の施術で劇的な改善を期待なさると厳しいと思われます。
腰部の軟部組織の血流改善を主目的に、2回目の施術。
長く症状が続いている時、”せめて4,5回続けていただいて、そこで感じる変化で判断していただけたら”と説明させていただいています。
そこで全く変化がない場合は、残念ながら鍼灸の適応でないことが多いです。
次回のご来院時、○さまの発するお言葉はいかがでしょう。。。
空をみながら
嗄声
今日も、雨です。
強くなる予報ですので、皆さまお気をつけてご来院ください。
2日前になりますか。家族の一人が、ものすごい嗄声になってました。
(アナタ、どうしたの!急に?)
「うん。朝は普通だったのに昼過ぎから急に出なくなった。」かすれながら発します。ダメダメ、声出さないで。
(ノドとか痛かったんじゃないの?こうなる前にさ。)
「夕べ寝る時、そういえば・・・。」だから出さないで、声。しゃべるなと言っているのに聞くワタシ。
(いつも言っているでしょう。早めに言ってよって。こうなる前にさあ。)
向こうはさすがに答えなくなっているから、こちらの一方的なブツブツが続く。
朝本人が出かける前に、治療室に呼んで鍼灸をしました。
その日の夕方、帰宅して「ただいま。」
(お!声でてるじゃない。)
朝はブツブツ責められながら耐えてたカレ。でもまあ、よかったということで。
やはり早めに言ってください⇒身内。
女子ですね
昨日の豪雨もすごかったです。
今朝は少し日まで差していましたが、全く信用できない空になっています。
乾燥機が大活躍な、2014年の梅雨であります。
ご来院の方やご家族と会話をしていて、しばらくの間思い出し笑いをしてしまうようなことも多いです。
お母様がこの後お出かけの旨をお子様から聞かせてもらっていましたので、
お父様に(おめかしでお出かけですね、奥様。どんないでたちでいらっしゃるのですか?)と何気な~くお聞きしましたら
「なんですかね。まだ見てませんが、買ってましたからね。」
(御新調なさったんですね、すてき~~。)
とまあ、ここまではお父様と私の会話。
「え!!なにっ!買ったの~~?え~~。何を買ったのぉ!?いつ買ったのぉ??教えて~~!!」
お子さま、まさかの食いつきと嵐の質問攻め。
かなり驚いてしまいました。火をつけてしまったみたいです、ごめんなさい。
でも、やはり女の子ですね。
いまだに思い出してクスッとしています。
雨にあたって
昨日は、朝から研修講座と勉強会で聴講して来ました。
どの講座も満足のいくもので、充実した日曜日になりました。
”日曜日に治療院を開院して欲しい。”・・・ご要望があるのは承知しておりますが、やはり日曜の時間は自己研磨に必要です。
さて梅雨に入り風邪っぽい方もちらほらと。
先週末に「雨にあたって具合が悪くなったみたいです。微熱がありますね。昔、”雨に濡れて調子悪いわ”なんてオバサンたちが言ってたけど、あの時にはわからなかったこの感じが、良くわかるんですよね~~。ビミョーな気持ちです。」
久しぶりにご来院くださった○さまが、こんなふうにおっしゃっていました。
(そうですね、いつもとは違う感じです。体温がひょっとしたらこの後あがるかもしれませんが、この時期に鍼灸をしておくと発熱しても楽に済むことが多いです。週末はゆったりお過ごしください。)
週が明けました。
○さまの体調は、復活なされたでしょうか。
ここ世田谷は朝には日が差しておりましたが、先程猛烈な雨が降りました。豪雨の頻度がますますあがっている気がいたします。
恐れ入りました
初めておみえになるほとんどの方が、「HPをみて」とおっしゃいます。
情報の収集に、以前には考えられなかったほど浸透しているようです。
最近驚いたことは、お若い方ばかりでなく人生の大先輩の方たちもインターネットを使いこなしているということです。
70代の後半の方で「インターネットで探してきました。」これはもう日常茶飯事。
先日は80歳の方が、スマートフォンを使いこなしておいででした。
探究心を持ち続けている方は、みなさん輝いています。
見習わせて、いただこうと思います。
時々音が強くなります、雨が。
皆さんお気をつけていらしてくださいませ。