
そろそろ、行かなきゃ
「そろそろ、限界です。」定期的に来院なさるMさま、そろそろおみえだと思いました。
「次の移動出張まで待てなくて。」Lさま、遠路車でお疲れ様デス。
「まずいまずい。間が空いちゃったっ。」Kさまも、そろそろ会うべき頃合いだと思っていました。
”つぶれる前に、ケアしましょうね”こんなふうに言い続けているので、
最近はご自身でサインに気づいて「鍼、行かなきゃ!」と思ってくださる、優等生な方が増えているようだ。
忙しい人ばかり。心をなくすことなく、多方面で活躍していただきたいと思う。
そんな方々のお力に、なれているとしたら嬉しく思う。
あかり
朝採りキュウリ
続く不安に
3.11から3か月。
映像に言葉を失い心も失いかけて。被災されたご親族の話を伺う機会もあり、そして収束の兆しの見えない原発へのいいようのない不安。時間は流れているのだけど、時計の針が止まってしまったかのようにさえ感じる・・・。
心身の影響をうけなかった人は、おそらくいるはずもないだろう。来院くださる方々とそんな思いを共感する日々。
「地震酔いのようです。」4月にそう訴えていらした○さま。
再来院なさった先日
「あの時のふわふわした、めまいがつらくて動くのがしんどかった状態はすぐにおさまりました。ただ、いろんな不安が消えない状況が続いているので、最近は胃が痛いのがつらいです。食欲もあまり出ません。」
少々痩せられたようにも見える。
身体に正直にあらわれている変化に、僅かの刺激を。
こんな時こそ、食べて体力をつけてほしい。が、そのための消化機能をまずは復活していただかないと。
薬味に
よせばいいのに
先日の笹巻きのお礼の電話をしたところ、電話口に出たのは従姉妹の声ではない。
「おねえちゃん?私、○です!」 びっくりっ!お礼そっちのけで彼女と話し込む。
うちの親族の中では珍しく、海を渡って活躍しているらしいということは聞いていた。日本に帰っていたのね。っていうか、話すのは初めてじゃない?
(私の記憶にあるのは、2,3歳くらいの貴女しかないのよ。会ってみたいねえ。)
「いや、私はお姉ちゃんに会ってる。」と彼女。(え!いつごろ?)
「部活で鍛え抜かれた筋肉ムッチムチで真っ黒な時。あの時の太もものすごさが焼き付いて、忘れられないよ。」 ・・・・・なんだよ、それ~~。。
記憶をたどると、ああそうそう。あの時だ。8歳違いらしいことも聞いた。
しかし・・・・。お中元のCMで「あゝ、ハムの人ね!」の別所さんのように
”あゝ太もものヒトね”こんなイメージ濃く人々の記憶に残っているであろうワタシって・・・・・。
よせばいいのに、自虐ネタ。
信頼
初めて来院した時から「鍼はどうしても苦手です。」○さま、女性。
訴えておられる症状に、お灸で対処していた。
疲れがたまると来院くださるが、ある時どうしても鍼を使ったほうがよいと思われる時があった。
「今日の状態ですといつものお灸だけでなく、こんなこともやったほうがいいと思われます。」そんな説明をさせていただきながら、鍼をちょこっと。
それでも若干緊張されていたご様子。
しばらくしていらした○さま、「今日も鍼が必要でしたら大丈夫です。」
どうしても苦手なものがある場合でも、受け入れてくださるくらいの信頼関係が築けていれば可能になるのだと感じた。
逆に言えば信頼関係を築けないことには、そこに施術できる関係は生じないのだろう。
うれしい贈物
繊細
「おなかが痛くて。」定期的にみえている○さま、いつもと違うことをおっしゃる。
「昨日から胃が痛くなり、下痢と腹痛も。まだ少しゆるくて途中で行きたくなるかも。でも、お付き合いもながいし、許してもらおうと思って来ちゃった。」
みせていただくと、いつものお腹と違います。
気温差がこんなにあるし、自律神経系も戸惑っている感じですね。
お話を伺うと、急遽わいてきた心配事もあるご様子。
お腹や背中・足と、いつもとは違う取穴で。
「渋った痛みがどうやら楽になったよう。」
(繊細さがでてますから、ほどほどに参りましょうね。)
「うふふ。やっぱり私繊細だったのね
。。」
ちょっぴり笑顔で帰られた○さま。いろんなことが丸く治まるといいですね!
愉しむこと
以前、趣味で機織をなさっていることをお聞きしていた○さま。
先日おみえの際に持っておられたバックが、素敵で。
素材は、ひょっとして・・・・?お聞きするとやはり機で織られた生地だそうで。
長く続けられるご趣味があるって、素晴らしい!!
なんでも、アイデアをあたためてあたためてあたためて・・・・驚くような期間をかけて仕上げた作品を、このたびコンクールにお出しになって、賞を受けられたという。力作を写真で拝見して、すごい~~~っ!
「織っている間はひたすら無になれるんです。」
普段のお仕事と離れて、向かうものがある・・・・。
そういうものが人間の深みに違いをうんでいるような、そんな印象を受ける。
誕生日がほんの数日しか違わない○さまに、生きる愉しみ方を教わった気がした。














