卒業
今年印象に残る症例がありました。
ほぼ同時期に年代・性別の異なるお三方が、同じ脊柱管狭窄症との診断を受けてから通院なさっていました。
お三方とも整形外科にて投薬や理学療法を受けられていましたが、鍼灸も試してみたいということでした。
時間を要しましたが、年齢のお若い順番に卒業されて行きました。
その中のお一人〇さま。
「あの頃は本当につらかった。寝ていても痛いし、身をどう置いたらいいのか、この痛みは果たして治まる時が来るのか・・・精神まで病みそうでした。楽になりたくて本当にあらゆるものを試みました。そのうえで、やっぱり鍼灸が一番効いたと思います。薄皮を剥がすようにだんだんと。僕には合っていたと思います。手術を勧められましたが保存療法にしてよかったと思っています。友人と会うとカラダの具合の話になりますが、同じようなことで悩んでいる人がいたら僕は迷わず鍼灸を勧めます。鍼灸治療にどうか自信を持ってください。」
薄皮だからじれったくもなったと思いますが、
患者さんがあのお辛い時期を、どんな思いで乗り切ってこられたのか。
生の声をお聞き出来たのは、とても貴重でした。
「全く生活に支障がない所まで来たので、今後は不定期に連絡して伺うようにします。」
嬉しい卒業式になりました。