キ・モ・チ
相性
「初めてお電話します。鍼をお願いしたいのですが。」
○さまがご予約のお電話をくださったときのことです。40代女性の方です。
お約束の日時を決めてからでした。
「美顔鍼もやって欲しいのです。前に通っていた鍼灸院ではお願いしていました。」こう付け加えておられました。
詳しいことはご来院いただいてからにしましょうということで、お約束の日になりました。
私がお伝えしたことは
(美顔の鍼と銘打ったものは、やっておりません。ですが、目的を持って施術をさせていただくことで効果は十分出てくると思います。
施術する人間が十人居れば、行う鍼灸の治療は十通りあると言ってもよいと思います。ですから以前通われていた鍼灸院と違う形の治療になると思いますが、私はこんなふうに考えてこういう鍼灸の刺激をさせていただきます。)
○さまも納得されて施術を始めました。
仰向けから始めて10~15分程して
「顔には鍼をしてないのに、違います。フシギ。」
それまで目を閉じて無言だった○さまが、こんな言葉を漏らしていました。
ご自身に相性の良い治療院を、みなさんが見つけていただけたらと思います。
ハダカの
愛犬を飼いだされてもうすぐ1年でしょうか。
○さまはご夫婦でいらしてくださっています。
先日した、そこの奥様との会話。
「ウチの夫が最近ドッグランデビューしたのよ。」
(へえ~~)
「ハマってしまったみたいで、頻繁に通っているのよ。」
(それはそれは。ワンちゃんも大喜びでしょうね。)
「夫は走らなきゃ!って一生懸命リードをひいて先を行っているみたいよ。」
(ご苦労様ですね。)
「この間帰ってきてね、”うちの子だけなんだよ、服着てないのは。”って。」
(あれま。。)
「”ハダカのワンはうちばかりで・・・なんだか恥ずかしいもんだな。”って。」
しばし二人で大笑い。。
(で、洋服買われたんですか?)
「いや、そのままで行っているわよ。」
○さま、○ちゃんはハダカのままですか?
咲きましたサザンカ。
先送り
近くのお寺の銀杏が、今年もきれいに色づいています。
昨日の風は強かったです。このあたりは大きな樹が多いので、今朝はその舞い飛んだ落ち葉の掃除にやや白旗でした。
しばらく晴れが続くそうですのでやっと洗車に行きました。
ダブル撥水!大奮発!
昔、整形外科に勤めていたことがあります。
日中働き、夜には出張マッサージに出向くようなこともやっておりました。
あるお宅に定期的に伺っておりましたが、そこの奥様がとても素敵で大好きでした。60代後半だったでしょうか。
季節は今頃だったと思うのですが、普段お着物で過ごされているとのこと。
お着物の上に白い割烹着をかけて、流れるように家事をなさっていたご様子がとても印象的でした。
(お風呂掃除とか、ご不便でないですか?)とお聞きしたら
「ヒョイッて裾を、まくるのよ。」
(冬でも大丈夫です?寒くないですか?)
「着物ってね、あったかいのよ~~。」
気取らない、普段使いのお着物生活を拝見していて
”あゝ素敵だなあ~~。ワタシも40代くらいになったらこんな生活してみたいなあ・・・。”大真面目に、こう思ったことを記憶しています。
先日ふと気付いてしまったのです。
40代って、今じゃん・・・。ウソ、もうあの憧れていた年代真っ只中だなんて・・・・。
前言撤回。普段着物生活、50代にしておこう。あくまでも、今の時点では。
紅葉の盛りだったようで
くぅ~~
同年代の同性の言葉に、やっぱりシビレタ話をもう一つ披露したいと思います。
年末に向かってとにかく気忙しくなってまいります。
そんな中での○さまとの会話。
自営はこの時期、よそ様のボーナスの話とか辛いですよね。
ホントホント。
”自営は気楽でいいよね。人間関係とかめんどくさいのがないでしょ?”こんなふうに言われることもあったりして。
そうなんだよねえ~~。
事が起こったらぜ~~んぶ自分で背負わなきゃいけないこととか
自分が倒れたら終わりだよね、だとか
頷きあっておりました。
「わずかだけど社員にね、食べさせていかなきゃなんないから。」
くぅ~~ カッコイイ。
こう最後に結んだ○さまの言葉が、ずっと残っております。
これ、女性が言うとカッコイイですね~~。
やっぱりビリビリとシビレてしまった台詞でした。。
ドレスコード
「なかなか、いい出会いがないもので・・・・・」
○さまがおっしゃいます。30代男性。
(でも全くないわけないじゃないですかっ!)
突っ込みを入れさせてもらったら
「そうそう、今度同窓会があるんだった。」
(キメテください。)
「名の知れたホテルでやるらしいのですが、”ドレスコードなしで”って。どうしましょうかね、迷っちゃいます。」
(ジーンズってわけにはいかないでしょうしね。)
「ね!」
(素敵なジャケットでも買ってください!)
「ですね。」
何やら楽しいことがありそうな○さま、
当日のイデタチはお決まりでしょうか・・・?
ドレスコード付きの、キラビヤカな場面なんて皆無です。。。
たまには気張ってみたいものです、ワタシは。
カッコイイ
ご来院くださっている40代の女性。
お仕事にもご趣味にも、ノリにノッテいる素敵な方です。
その○さまが先日仰っていた台詞が、あまりに素敵だったので書き残したいと思います。
靴の話題だったと思いますが、まあ腰の構造を考えてもハイヒールは負担ですよね・・・と、そんな話だったと思います。
「私はね、ハイヒールばかりです。ヒールを脱いだらオンナは終わりだと思ってます。閉経だとかそんなものでオンナは終わったりしませんよ。
ヒールを脱ぐときでしょうね、オンナの終わりを実感するとしたら。
だからまだまだ頑張って履き続けますよ、ワタシは!」
かっちょええ~~~。びりびりしびれちゃいました。。
腰にとってどうだとか、そんなことはちょっとこっちにおいといて。
こう言い切られる○さまの気概に、惚れちゃいますね~~。
同性として格好イイと、心底思いました。
名言です、○さま。
これだけは脱がないぞ!手放さないぞ!
こう言い切れるもの、私にとってはなんなのか。
鍼!もちろんそうだけど、その他にはないの?私・・・!
あれから、実を申しますとずっと考えてます、○さま。。
あの時のように
元気な30代女性。
最近は調子も上向きで、3週から4週ごとのメンテナンスにみえています。
先月おみえの時に
「左足の中足骨、疲労骨折しちゃってました・・。」とおっしゃるので
(え~~?)当然こちらは驚きます。
(何を、されましたか?)お聞きするのですが
「いや~~・・・ははは。。。」
なんだか、言いよどまれています。。
「実はですね、リビングで昔やってたバレエをクルクルッと・・・・。」
○さま、どれだけ回られたのですか。。
「近頃すこぶる調子が良かったもので、思わずクルクルッと・・・。」
先日おみえの○さまに
(足の方はもう大丈夫ですか?)とおききしたら
「もうヒールのある靴を履いても平気です。しかし・・・昔のままで回ってしまいましたが。
冷静になって考えてみるとバレエをやっていた幼い私は針金のようだったってことを忘れていました。」
同じような経験をお持ちの方は多いですね、きっと。
あの時のように回れるはず!
あの時のように走れるはず!
あの時のように滑れるはず!
脳が記憶している”あの時の自分”・・・・・のままに動いてしまうその前に
ちょっとだけ待ったをかける冷静さを、といったところでしょうか。
お早いご回復で何よりでした、○さま。