薄皮を
「20年にもなるでしょうか、この痛み。
腰の奥の方で痛いと感じていたのですが、最近になって重いものを持つときに辛くなってきました。
腰だけでなくて右の腿(もも)の前の方が痛みのような痺れのようなものがずっとあります。それから、腿の前がつり易くなりました。
まだ仕事をしているので、何とかならないでしょうか。
こういうところは初めてなので、随分躊躇しましたが。
まだ、隠居したくないんですよね・・・。」
70代の女性がご来院。
鍼灸にも、かなり警戒なさっている。
みせていただいて、右の腰椎から仙椎部の問題個所が浮かぶ。
初めての治療を終えられて、「痛かった・・・。」
控えめにはしたのだが、やや衝撃的だったご様子。
「でも、また来てみます。毎日来なきゃだめですか?」
(いいえ。1週間から10日程のうちにはみせてください。)
毎日通院して!と言われなくてよかった・・・という○さまの表情。
そして10日後にいらした○さま
「足の爪が切れなかったのですが、自分で切れました。痛かったけど、こんなに変わるとは!またお願いします。」
2回目以降、「最初の時のような痛みは治療で感じません。」
良かったです、苦痛を伴う施術でなくて。
初診時は、知覚の異常過敏のようなものがあったのだろうか。
「薄皮を剥がすが如く・・・・きているようです。」
○さまが、まだまだ現役で居られるお手伝いができるとうれしい。