初物
初物を、いただいた。
見事な竹林の中から、掘り出してくださったのだろう。
立派。ご丁寧に米ぬかまで入れてくださっていた。
弱火で茹でてます・・・・。
お心に掛けていただいて、感謝しております。
満たして。
朝の天気予報では暖かくなると聞いたが、曇っていて風も強い。
長きにわたって切らずにきた髪の毛を、バッサリと。
なぜ伸ばしていたのか・・・・。やってみたかったから。
周囲の”似合わない”の嵐にもめげず、半ば意固地になってる感も否定できず。
それでも、月日とともに伸びてきた。
じゃあ、なぜ切ったの? やりたいことを、経験したから。
やり残したっていうものが、ないように・・・と。
そんな想いを満たした後にカットして、やっぱりすっきり。
伸ばしていて、実は自分が一番居心地が悪かったのかも・・・・。
時間がかかりましたが。
脊柱管狭窄症と診断を受けられた○さま、80代女性。
「立っているのがつらい。
左足がずっとしびれている。
後ろも前も横も。痺れと痛みが混ざっている。
整形外科の先生からは手術をすすめられたが、避けたい。」
こういっておみえになったのが、去年の12月。
(筋肉などの問題でなくて、背骨、いわゆる身体の柱の部分の問題なので。
お時間はかかると思います。
しかしながら、鍼灸で症状が治まる例は多数あります。)
ご近所の方でなかったが年を挟んで、週に1度のペースで通ってくださった。
めざましい成果を上げられないままひと月。
2か月を過ぎた頃、後面と側面の痛みを訴えられる。
前面の症状が、やや気にならなくなったようで。
その後2週間に一度程度の通院になり、
先日おみえになった際
「そういえば、最初の頃を思うと大分いいみたい。」
初めの頃は”台所に立っているのが辛くて、無理”だったそうだけど、
”この頃は一品二品作れているわ。”
○さまの場合は腰椎の広範囲で問題が起こっていたようで、足の症状もほぼ全域でおつらかったようだ。
お好きなものをご自身で調理できるということは、満足度からみても生活の質をかなり上げることができると思う。
なかなかすぐに成果が出ずにご本人もご心配なさったと思うが、やっと・・・・な気がしている。
手前にどうぞ
晴れ!
やはり、晴れはうれしい。
先週いらした○さま。
今年度は初めてのご来院。
入口が変わっているけど、さすがにお気付きになるだろう・・・・とお伝えしなかった。
こちらからはよく見えるので、○さまいらしたな・・・と、思っていたら
新しい入口には目を止めずに、グングンと以前の入口に向かう○さま。
「ダメよ、以前の通路は通れなくしておかなくっちゃ。」
(・・・・・この状況でも、行ってしまわれますかね、奥へ。。)
長いお付き合いの方ほど、身体が勝手に行ってしまうようです、奥へ奥へと。
よそ見って、案外なさらないんですね。
カンペキな
駅前の八重桜もやや散りだしたのに、こんな素晴らしい桜を愉しませていただいた。
苔も、素敵。
写真が下手なので残念だけど、
”完璧なる美”です。
うれしくて
昨日、とても嬉しいことがあった。
月に二度くらいのペースでいらしている、70代後半の女性○さま。
暮れにいらしたきり、お目にかかってなかった。
最後にいらした時も少し間を開けてのご来院だったので
(お風邪でもめされているのかと、心配していました。)といった私に
「あらまぁ、心配させて悪かったわね。ちょっとしたことで尻もちをついてから、どうにもこうにも調子が悪くてね。・・・・ま、ここに来なくなったら、イッチャッタ!って思ってちょうだい!」
明るく仰るから一緒に笑ったのだけど。
年が明けて、節分も過ぎて、お彼岸が来ても○さまからのご連絡がない。
ずっとずっと、想っていた私。つのっていた、不安。
そして、昨日突然○さまからのご連絡!
「ご無沙汰しちゃったわ。やっと、暖かくなって。私もやっと出られるようになったわ。今日って、空いてる?」
(お入りに、なれますとも!)
おみえになった○さまの、変わらぬ表情に、嬉しくて泣きそうになった。
(心配しておりましたよ。)
「いや~~。私もね、もうダメかと思ったわ。」
一瞬の間をおいて、あははは!ってお笑いになるものだから、ツラれて沢山笑った。
「お部屋が変わったのね。キレイになって。よかったねえ。」
はい、○さま。
○さまに新しくなった部屋を見てもらえて、ウレシイです。
ジワッ
患者さんとの会話の中で、
ドキッとさせられたり
ホロッとさせられたり
考えさせられたり・・・・と、毎日様々な思いをしている。
お一人おひとりと向き合える時間をとれるからこそなのだろうなあ。
ある30代の女性がおっしゃった言葉が、最近のヒットになった。
「最近、体調がいいのです。
これまで生きてきた中で、おそらく今の状態ほど良かったことは過去ありません。」
いつも
”身体が重いな・・・・。辛いな・・・。しんどいな・・・”
こんな思いを背負っておられることが普通になってしまっている方が多いかな、という印象をもっているので、
そんな方のお力に、僅かでもなれているかしらと。
ジワッとした瞬間だった。
損より得がいいですね
更新が、こんな時間になってしまった・・・。
安否確認となりつつあるので、ご心配をかけてはいないかしらと。
みなさま、ツルシンは元気です。
さて、○さま40代男性。
「疲れた~~。」お入りになった時には”目をあくのもしんどい・・・”という表情。
モーレツに、生きているご様子に、いつも感服の至りのワタシ。
「太っい鍼で、おもいっきりいってください!」○さまの口癖。
その言葉は、いつものように受け流して。
小一時間の施術の間に、幾度となく○さまの寝息を聞く。
(終わりましたよ。)というワタシに
「うそ~~。ほんとにぃ?涙。終わっちゃったんだ・・・。」
あれやこれや仰るが、お帰りになる○さまのお顔は、違うじゃないですかぁ!
「・・・うん。だね!目が、開けやすい。」
(よかったよかった。)
「鍼灸でこんなふうに楽になれるって、知らない人は損してるよね。」
そう言い残して帰られた○さま。
得する人がいっぱい!になるといいですね。
桃に想う
借景。桃の花が、今年もきれいな季節を迎えた。
ひょっとすると自分は、この綺麗なピンクを目にできる今の時期が一年で一番好きなのかもしれない・・・・。
桜の時期では、やはり来る花冷え。
桃の時期には、もう一段階暖かみが出る。
ホットカーペットや加湿器を、片付けたりしながら感じる幸せ。
もっとずっと若かったときには、春が好きになれなかった。
行き交う人みんながウキウキと華やいでいる様子に、なぜだろう耐えられなかった。苦しかった記憶が多い。
いつの頃からだろうか、人さまと同じように春を悦べるようになったのは。
この理由がどこにあるのか、実はわからないままであるのだが・・・。
とにもかくにも、
きっと私が一番元気でいられる、そんな季節の到来をお隣の艶やかな桃で知る。
青い空
カラッと晴れて、すがすがしい朝。
近くの学校も始業したらしいし、入学式も本日とお聞きした。
お子さんの春休みも終わって、親御さんも通常に戻られそうで・・・・。
今年度の始まりに、ふさわしい青空。
さて先週おみえになった○さま。
数年前に数回おみえになっている。
「随分前に伺っているんですが・・・。」
と、お電話の声が恐縮なさっている。
でも、その時点で浮かんでおりました、お顔が。
最後にみえたのが6年前になるようだ。
「いや~~・・・いろいろと、ありましてね。」
(お久しぶりですね。でも、お元気そうで。)
「実は3年ほど前に、急を要する事態に見舞われて。その時にこちらに電話したんです、病院に行く前にできることはないですかと。丁度、休みの前だったので。」
(え・・・そうでした?)すみません、記憶が・・・。
「ですが、その時されたお話では”その状態では、病院に行ってください”だったもので。」
話しているうちに、そういえばそんなこともあったような・・・と。
何年も経っているのに、此処を思い出していただけているなんて。
嬉しいなあと。
○さまとの会話と、今日の青い空に背中を押してもらって今週も始まりです!