東京都世田谷区の鍼灸とマッサージ 弦巻鍼灸院 ブログ

緊張

初めてご来院の〇さま、70代男性。
「頸と肩甲骨の脇がたまらなく痛い。右側。5日前から、急に。整形外科で薬をもらったけれど、痛みが変わらない。」
身体を使った仕事を長年続けてきたそうで、
「長く酷使してきたから、身体はずっとボロボロなんだけどね・・・何しろ急に痛いもんだから、寝ても痛いし××」
着替えも体位を変える時も、苦悩の表情で、こちらまで痛い顔になる。
苦痛の少ない体位で、なるべく短時間で終えられるように。
鍼治療は初めてですか?とお聞きしたら
「随分昔だけど、〇〇の専属鍼師にやってもらった。一発だったよ。あの先生も、もう死んじゃっただろうけど。」
そうなんですね・・・と、こたえながら、
”これは一番緊張するパターン”‥っていう心の声。
終えて、
「次はいつにしよう。早く治したいから明日も来る。」
明日ではなく、ちょっと空けましょう。
2日後に再来院。
「肩甲骨のところは良くなったけど、頸が痛い。寝ると背骨が痛い。腰も痛かったけど、気付いたら腰痛く無くなってる。」
やや着替えもスムーズになってきた感があるが、まだカーテンの向こうから「痛っ、いて~、っ痛い。」聞こえる。
更に2日後、
「肩のところが少し残ってるけど、大分いいよっ!」
一番痛かった時を10とすると、今日は幾つくらいですか?
「うん、2かな!」
お着替えの際の”痛い痛い”も聞こえなくなったし、ご表情も穏やかになってきました。

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