東京都世田谷区の鍼灸とマッサージ 弦巻鍼灸院 ブログ

弥生

平成最後の3月が、終わろうとしています。
弥生。私の誕生月でもあります。
半世紀も前になるわけですが、母が臨月を迎えた頃。父が内臓系疾患で仙台の病院に入院していたそうで。”生死が危うい”とされ、大きなお腹で父に会いに行ったそうだ。雪深い山の中からそりに乗って駅まで移動したらしい。こんな時、周辺に居てくれた親族皆が力を貸してくれたそうで。そりを走らせてくれたのは本家の父さん。牽引するのはバイクって言っていた。後に母から聞いた話。そんな光景を想像するだけでワクワクドキドキ。
「きっとこの人は助からないなって思った・・・。」
(ふ~~ん。しぶとく生き抜いた父の生命力凄いね。)
「そうとも言う。会いに行った病床で”生まれてくる子には3月だから弥生ってつけてくれ”って言われだった。」
(へえ。でもなぜ弥生にならなかったわけ?)
「父の生まれ変わりみたいで、嫌だったから。」なるほど。父の名前には弥の字がついている。
(あのとき父がそのまま逝ってしまっていたら、私の人生大きく変わっていただろうなあ。)呟く私に
「ほんっとにおめだば、運がありったげ、あるもんだ。」
弥生ちゃんになりそこねたわけね、ワタシ。
毎年弥生がくると、母と交わしたこの会話を思い出す。
家族からは勿論、親族一同からの愛を一杯もらって育った秋田での昭和の時代
大人になって歩んだ東京での平成の時代
そして、もうすぐ始まる新しい時代
どんな道になるかわからないけど、もう少し頑張ろうと思う。

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