東京都世田谷区の鍼灸とマッサージ 弦巻鍼灸院 ブログ

インバッグ

60代前半の○さま、女性。
お入りになるなり「あああ、疲れた。」
いつも予定がぎっしりの方なのは存じていますから、
(いつもにも増してですか?)
「そうよぉぉお。お稽古の発表会に病人のお見舞い、やっと行けたスーパーは新装開店で異常の混み様。2人暮らしだからそんなに食べられないのに、それなのに自転車がよたるほど買っちゃって。」
(あらら。)
「動き回っていると忘れ物も多い。だから一式を入れられるインバッグを作ったのよ。これ!」
中が細かく仕切られていて、使い心地も良さ気なバッグを見せてくださいました。
「物を作るのは好きなのよ。だから肩が張っていようがどうしようが、やっちゃう。で、此処に来て疲れたって愚痴る。しょうがないわね。」
○さまともお付き合いが長くなりましたので、この度の様に話が流れるように出る時は、大丈夫。きっとまだ余力があるでしょう。
「若い時にはね、ちっさなバッグで足りたけど。やっと今になって年齢と共に持ち物が増えるのがわかってきたわ。老眼鏡にお財布、あっちこっちのポイントカードで膨らんだカードケース。逆にバッグが小さくなるなんてことは、この先まずないわね。」
人生の先輩のお言葉は、全部が沁みます。

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