お灸。。
先日、初めてご来院の○さま。
「お灸をしてほしいのです。」ご要望は、これだった。
開院当初からお灸を好んで使用してきたせいだろうか、実はこのようなお声も多かったりする。
ちょっと前だけど「こちらはお灸の専門なんですよね?」なんて聞かれたこともありましたっけ。
弦巻鍼灸院・・・・といったイメージが、私の知らないところで出来ているのかも。
○さまの訴えは、
「春になって暖かくなったはずなのに、寒い。私だけ寒がっている。冷え冷えするのです。」
こちらでは、選んだツボに極々小さくひねったもぐさを置き、手早く火をつけていく。
「通わないと、いけませんか?」と、やや不安気にお聞きになる。
ご自宅で、ご自身で、ご家族のご協力で、続けていただくことが大事なことの説明と、続けていただけるような工夫もお話しする。
(油性のペンで印をつけておきます。もぐさも手軽にできるものをお分けしますので、とにかくなさってみてください。どうしても少しずつずれてきますので、少し経ったら見せにお寄りください。)
この○さま、実は翌日にいらした。
「このツボで大丈夫ですか?」
(はいこの感じでいいですよ。薄くなったので、濃いめに印をしておきます。身体の変化はいかがですか?)
「ええ。なんだか、イイみたいなんです・・・。あまり、寒くない。」
そのあとはまだおみえでないので、このところの寒さにも対処できたかしら…と思っている。
鍼灸院にこまめに通うことは、楽ではないことも事実。
○さまのようにご自身でしていく養生は、人任せでない自己参加型で価値がある。
自分でお灸ができる・・・この安心感も、なかなか大きいようだ。