東京都世田谷区の鍼灸とマッサージ 弦巻鍼灸院 ブログ

杖はつきたくない

「1週間ほど前から、モモの裏が痛くて痛くて・・・。歩くのが、やっとです。」
お知り合いの方にご紹介されたとご来院の○さま、70代女性。
まだ杖はつきたくない!とおっしゃる○さまの足元は、危なげである。

初日は様子を見ながら、少ない刺激で施術。
約束した2日後、「変化はないですね・・・。」歩行は相変わらず困難なご様子。
2度目の施術は、ややハードに。
そしてさらに3日後、(初めの日と、2回目との違いはありましたか?)との問いに
「ええ。モモの辛さが、違いました。」
VASスケールで表してもらう。
初来院時→VAS70
本日   →VAS50
○さまは腎臓の働きが落ちているために、通院投薬をされているそうだ。
初診時からこの3回目の来院時まで、下腿のむくみが非常に強く出ていた。
鍼灸治療では痛みを生じさせているであろう原因に対しての施術はもちろん、それぞれの内臓機能の活性化を目的に手を加える。
4回目のご来院時、強く出ていたはずのむくみがすっきりしている。
「民謡のお稽古があって椅子に掛けていた時間も長かったのだけど、足のむくみが、いいわよね~~?」
ご本人が一番感じておられるようだ。
先日、半月で5回の施術を終えて帰られる○さまの足取りが、初診時とはまるで違って安定感がある。
もう、杖を・・・という心配は、いらないご様子である。

症状の程度によっては、治療間隔を詰めていただくと結果が良いように感じている。
杖のご用意が、先延ばしにされたようで、よかった。

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