Nさまの自己分析
「初夏ねえ~~」陽射しの中をおみえになったNさま。
茶色の麦わらで出来たサンバイザーがステキです。
「ほんとにねえ、歳なのにあれもこれもやっちゃって。やり過ぎ!なのはわかっているのに。
でもね、プランターにお花は植えたいし、お客さんが来るって言ったらいつも以上に掃除しなきゃいけないし。こう暑くなったら洋服の入れ替えだってしなきゃいけないし。」
・・・自己分析は続きます・・・。
「今週もね、やめときゃよかったのに約束しちゃって。お友達とね。」
(先日は銀座でしたよね。今度はどちらに?)
「原宿よ、おばあちゃんのネ。巣鴨のお店にいくのよ~~。行くお店はお友達が知ってるの。私は知らない。うふふ。こ~んなに動き回って、疲れて、肩凝って。それでこちらに来てたら世話ないわね・・・。」
(外に出られるって、ステキじゃないですか。お友達と会えば楽しいですし。ワタシもNさまのように歳を重ねたいと思ってますよ。)
「あら、そ~お?」Nさまの笑顔が、これまたいいのです。お力になりたいと心底思うんです。
Nさまの施術が終わり、次の方が隣のベッドに。
(まだこのベッドは空いてますから、このままちょっとお休みになってからお帰りください。)
BGMの音量をさげて、隣の方の施術をしていると Z~Z~Z~ Nさまの寝息が。
窓から陽射しと、心地よい風が入り。シャーレと鍼管と鍼の音があって。いいなあ、コレ。
15分ほどお休みになったNさまが、スッキリしたお顔で帰っていかれた。
鍼灸治療の後にこんな時間を、本当は皆さんに持っていただけたら最高なのですが。