変化に
季節はまだ初夏だった頃、初めて来院された○さま。
主訴は「手足がとにかく冷たい。ずっとだるい。頸の凝り。背中の凝り。ずっと不調なので気持ちが滅入る。」
自覚、他覚共に手足腹部の冷えを感じます。
年の半ばになるのに「今年に入ってずっとこの調子です。」
ながく不調が続くと、不安が不安を呼ぶのでしょう。表情も怯えているようにみえます。
2回目に施術にみえた12日後。
「冷え感が随分減りました。」
3回目のご来院は3か月後でした。
「初めの頃のような不調は、最近感じることなく過ごしていられます。」
初診時と同じ人とは思えないくらい、表情が明るくなっていたことが印象的でした。
ご縁があった方のこんな変化に、なにかしらの貢献ができているとしたら嬉しく思います。
届きました
手ごたえ
今日も陽の光が伸びてきています。
シンビジュームの花芽が、日々成長中~~。今年は期待大!!
不調を自覚している方はもちろん自覚が無い方においても
その方の皮膚に触れたり目で探しながら治療点を決めていきますが、
”これだ!”と思う点を見つけたときには頭の中で電球マークがピカッ!!
風邪のひき始めの人の頸元だったり、長い間の腰の鈍痛だったり。
また皮膚上のそんなサインとは別に、この部のやや深部に治療点があるとみた場合、そこまで届けたいと狙った鍼先に”手ごたえ”があった時にも電球が点きます。
ある日の○さま「腰がツライ。」
この辺りに欲しいなあと思ったサインを見つけて、その箇所で十分な手ごたえを感じました。
3週後にいらした時に(前回の後いかがでしたか?)
すると「ええスッキリしました。でもね、今回は重たいバットで素振りをしたんですよ。ガンガンに。それが良かったみたいですよ~~。」こんなおこたえが返ってきました。
確かにこちらの手ごたえを、感じてもらえるわけではありませんからね・・。ちょっとしょんぼり。。
流行っているようです
今日はまた素晴らしい空が広がっています。
合間に空を見上げて、嬉しくなっちゃっています。
まだ暑かった時期、2回いらしたっきりだった○さま、30代男性。
2か月ぶりでした。
(いかがお過ごしでしたか?)
「あの後、元気にしていたのですが。2,3日前から肩から頸にかけて痛みまして。寝違えたような感じです。」
拝見しますと風邪の初期症状の感じです。
(お風邪流行っていますからね。)
「ええ。職場は風邪がおお流行りです。寝違えとかじゃなくても鍼っていいんですか?」
○さま、今日はご出勤できているといいですね。
揺れましても
今朝、久しぶりに揺れました。
終えられてお着替え中の○さまはお気づきにならなかったくらい。
最近おみえになった方が、そういえばこんなことをおっしゃっていたなあと思い出しました。
以前も鍼灸治療をなさっていたそうです。
「前に行っていたところでは、鍼をした状態でその部屋に一人になりました。うつ伏せになりながら”今地震が来たらどうなるんだろう・・・”そう考えると緊張して変な汗をかいてしまって。その間ものすご~く緊張していました。こちらでは、うつ伏せていても傍にいてくださる気配がありますから心穏やかにいられます。」
2011年の震災の際にはちょうどベッドは空いており幸いでしたが、
もしも揺れましても全力でお守りいたします!・・・・どこかで聞いたセリフだったりいたしますが。。
頭のむくみ
あたたかかった昨日に比べて今日は寒くなりました。
空もどよんとしています。
ものを生み出すお仕事をされている○さま。
ひらめきが求められるのでしょうね、出てこない時にはそれこそ何時間もジッとウナる時間になるのだとか。
「”こうしててもしょうがない!”って、飛び出してきました。じっと座っているより、鍼の後だと仕事がはかどるようです。」
そんなことをおっしゃいます。
そしてこんな状況のときには、決まって頭がブヨブヨむくんでいます。
脳は沢山の血液を必要としています。身体も必死に酸素をふくんだ血液を送りこむわけですが、静脈血となって戻ってくる際には勢いも低下。ただでさえか細い頸を還るのに首肩周りが凝りに凝っているような場合、通過に苦労するわけです。
終えられる頃の○さまの頭皮下。復活です。むくんだ感じから、だいぶ張った感じになります。
「ビフォーアフターでは、頭の形が変わった気さえします。」○さまの言葉です。
「帰って仕事しま~~す。」
はかどるとイイですね、お仕事。
寄せて集めて
古~~い友人2人が訪ねてくれた。
13~15歳を共に過ごしたってことだよね。
多感な時期。友人にしか打ち明けられない話を、吐露できるって意味があるよね~~。うんうん。
「アナタって家庭科のミシンがけ異常に速かった。うん、尋常じゃなかった。」
速いだけじゃん。結果伴ってないでしょ。
「いや、器用だった!」
そおおお??
一番笑ったのは、「アナタの弁当、豪華だっけ~~。」
それは絶対見間違いだってば。筋子が存在感だしていただけでしょ。思い切りシブいお弁当。いまだにスキだけどね、筋子。
あの頃って、今よりずっと寒かったよね。
11月初めに雪とか普通に降っていた記憶が。
3人でおぼろげな記憶を懸命にたどり、寄せて集めて繋げて。
笑ったり泣いたり賑やかな時間を過ごすことができた。
いい時間をありがとう~~。
優先順位の
今年の夏からご縁があって弦巻鍼灸院にいらしてくださった○さま。50代女性。
主訴・・・首肩の凝り、腰の凝り、眼精疲労、貧血、冷え症。
月に2回コンスタントにおみえくださり、疲労回復のお手伝いをさせていただいておりました。
ですが9月を最後に空いておりました。
途中ご予約の依頼があったのですが、あいにくお入りいただけないことがあったりして。
再びご予約依頼の電話をいただいたら
「この前電話したのですが満員で、入れていただけなかった○と言います。今度この時間は如何ですか?」
・・・・この名乗られ方に、すみませんちょっとクスッとしてしまいました。。
今回は無事にご来院いただけました。
(先日はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。)
そして終えられた○さま
「ああ生き返った・・・。今度は私、次の予約を入れていきます。」
手帳にお名前を記載しながら、やっぱり”入れていただけなかった”・・・の台詞を思い出してしまいました。
これから年末にかけて、どの方もご多用ぶりが加速することと思います。
スケジュールの優先順位の先に鍼灸院行きを入れていただき、体調を万全で年末まで走っていただけますように。
潤って
3種のペン
仕事着の胸ポケットには3色ボールペンと水性ペンが差さっています。
カルテに記す際に、3色ペンが重宝します。
黒の水性ペンはツボを探り、逃げられないうちに身体に描かせてもらいます。
アルコール綿花で簡単に消すことができるので、鍼治療の後でどこかへ出かけていただいても問題ありません。
そして油性のマジックペンも、時々登場します。
ご自宅で施灸をしていただく際に、使ってほしいツボを押さえて印をつけます。
「”印が消えてきたから、そろそろ付けてもらって来るように。”・・・と夫に言われました。あゝそうか、そろそろ印が消えちゃったんだと大急ぎで来ました。ばっちり、付けてくださいね。」
背中にお灸をしてくださるご主人様がみえやすいように。油性ペンで◎をつけます。
「このままじゃ、温泉に行けませんね。」
○さまのニジュウマル、そろそろ薄くなってきた頃でしょうか。