不思議な空間
お手本
帰省の出来事をもう少し、書こうと思う。
小学生の、たった1年間だけ担任をしてもらった○先生。
山村部の学校だったってこともあるだろうが、学校の先生と家庭が妙に近かった時代だと思う。
女性の先生で、厳しかったがあたたかかった。
凛としていて、綺麗で、大好きだった。
人生で最初に「こんな女の人になりたい!」と思った最高のお手本だったかも・・・と、今思う。
「人を言葉で傷つけることは、絶対許されない!」厳しく指導していただいたことが思い出される。
年賀状のやり取りもさせていただいていて、年を経て変わってくる先生の文字をいろんな想いで拝見していた。
その先生の元を、時間の許す限り訪れるのが最近の楽しみだった。
2年前伺った際にも「帰ったら、寄ってよ!」握った手は痩せておられたが力強かった。
そして今回、玄関先に出てこられたのは先生のご家族の方。ドキ・・・。
続いて顔を見せてくださった先生。変わってらっしゃらない。私のことも覚えてくださっていた。よかった。
ご家族のお話だと、ずっとおひとりで暮らしておられた先生が、今年に入って転倒。
骨折をされてしまったので、今は関東にお住いのご家族のところで生活なさっているとのこと。
お盆なので帰っておられたそうだ。
ということは、お目にかかれたということは、超ラッキーなこと。
握った手は、やっぱり温かくて綺麗だった。
お目にかかれて、よかった。。。
凛とした先生は、今でもやっぱり私の目指す女性像です。
心新たに
夏休みを頂戴しておりましたが、本日より開院しております。
曜日の感覚が変ですが、今日は日曜日。
今月は25日の日曜も開院しておりますっ!
年に一度は田舎のお墓にも参りたいと思っていて。
稲穂が実りかけた緑のじゅうたんの中を、お墓参りに行ってきた。
ご先祖様に感謝して手を合わせる。
そしてこの墓地を参ると、いつもご先祖様だけでなく大事なお参りもする。
中学に上がる前に旅立ってしまった、私より一つ年上だった○。
この墓石の前に立つことで、必ず○に会えるような気がして。
享年十一歳と刻まれた文字を見るたびに、あの時のご両親の痛みや、若くして逝ってしまった○の無念さを想うと切なくなって。
その切ない想いが、年を追うごとに大きく感じられるのだけど。
ジュースやヤクルトだったお供え物が、ある年からビールになって。
「○、すごいねビールになったねぇ。一緒に飲みたかったね。」アブナイ人になっちゃうから声には出さないけど、○に沢山話しかけてきた。
再会を果たせた気がして、心が落ち着くから不思議である。
東京の暑さはまだまだ続くらしいが、大事な行事を済ませることができたので
また心新たに頑張れる気がしている。
優先順位が
昨日は作業のお手伝いのため、よその治療院に。
初めて降りた駅・・・・。おっしゃれっ!
なるほど~~と勉強になることが沢山!
K先生、ありがとうございました。
さて、昨日は1年ぶりに○さまがご来院。
「○がね(愛犬)このところ元気がなくて。暑いしなあ~~って思いながら獣医さんに電話したら予約がいっぱいで入れなくて。
で、時間が空いちゃったのよ。ん~~どうしようかなあ・・・って思ってて、
”あそうだ、自分のメンテナンスしよっか”と思い立ったものだから。」
○さま相変わらずの美貌で、そう笑ってらっしゃる。
憎めない笑顔だけど、
愛犬の予約よりご自身のメンテナンスを、優先してもらえたらなあ。。。
悶々
少し前の事だが、あるサービス機関での話。
「これはないでしょ」ということがあった。
さてさて言おうかどうか迷ったが、伝えてしまった言葉にして。
帰路、なんだか悶々・・・。
言わないまま帰ることもできたのに、言葉に出したことに悶々。
もう少し若かったら、言えなかったわよね私。
そういうことを言ってしまう年齢になったのだと、その意味で重ねてきた年輪を実感・・・。
この時の話を○さまとしていたら
「ああ、でもね。あなたもあとちょっとして私くらいになると、また逆に言わなくなるわよ。
若いから言えない時期があって、そして今だから言えたの。
60代になると、言ってあげることすら馬鹿らしくなる・・・。
年齢っておもしろいわね。」
なるほど~~。
悶々となんてしないで、年齢を愉しめるようでありたい。。
そのノリは、ありえない。
夏は家族も出たり入ったりが、激しい。
出かけるもの、帰るもの。
それぞれの予定を書き込んでいるカレンダーが真っ黒・・・。
今日からその一人が”いってきます!”。 声、明るいんですけど・・・。
合宿なのに、ナゼこのノリ・・・。
ユルイノネ、コノ人達ノ合宿ッテ・・・。
私の中の合宿ってやつは、そりゃあもう・・・。
出るのは汗と吐しゃ物。笑顔なんてでるわけないっしょ。
最もきつかった夏のソレは、3,4キロの減量は当たり前。
10キロ近く絞られた仲間も・・・・。
なっつかしいなあ。
もちょっと精悍な顔つきで帰宅してほしいものだ、あんなにこやかじゃなくて。
じゃなきゃ合宿なんて、よばないでよ・・・・。
偲ぶ
仕事ぶり
活力
「痛めてから、もうひと月になるのですが、よくなりません。時間が経って、ほかの方まで痛くなってきました。」
こう言って立ち寄られた○さま。ご近所の方のようです。
残念ながらその日はお入りになれず、後日改めてご来院していただきました。
鍼灸を受けられるのは初めてらしいことと、体位を変えるたびに痛みが出るらしく表情がゆがみます。
(こういう意味で、こういう施術をさせていただきます。)何とか終了。
次にいらしていただいたのは数日後。
先日いらした時とは、表情がまるで違います。
ながくお辛かったので、ちょっと時間がかかると思っていました。
しかしいい意味で想像を裏切っていただきました。
そして2回目の施術を終えられて
「痛い所には、何にもしないんですね。それなのに、こんなに楽になるなんて。」
ご家族にも、表情が随分良くなったと言われたそうで。
この仕事をしていて、よかったなと思う瞬間でした。
自覚他覚にかかわらず、”いつもと違う不快なもの”から解放された時に出る笑みを拝見したとき、わずかなりともお力になれたか・・・と。
ご縁のあった方の笑顔を見られることが、なにより自分の明日への活力になっています。