つながり
ご家族のご闘病生活の支えを、まさに身を削ってなさっていた○さま。
ご本人の気持ちに寄り添って、意思の疎通ができなくなってからも
「こうしたいって言ってたから。」
ご自宅で、ご自分の仕事も何もなげうって看病されていた。
「あっけなく逝っちゃった・・・・。」暮れも押し迫った頃、旅立たれた。
過酷を極めた看病の日々、
そして送り出した哀しみでいっぱいだったであろう時期。
○さまがこの場で取り乱すことはなかったが、寡黙な中にある空虚感は痛いほど感じた。
愚痴を言うわけでも、泣き叫ぶわけでもないのに
その頃のお身体には、○さまの心の叫びが顕著に表れていた。
時間が経ったからと言って寂しさが薄らぐわけではないだろう。
むしろ時間が経ってから感じる寂しさの方が大きいのかもしれない。
そんな○さまの状態が、やや上向いて以前の状態に近づいてきたようで、少しほっとしている。
人のつながり、絆。家族に限らず友人や仲間。
すべての出会いに、感謝の念・・・・。