数字にすると
先月の初めに
「ひと月前くらいから左手が痛い。首を後ろ側に反らせようとすると、左手がしびれる。とにかく、辛い。」
このような主訴で初来院の○さま。40代男性。
頸部後屈、わずかで左前腕部がしびれる。
腱反射は異常ないが右に比べて左前腕から第1指にかけての知覚鈍麻がある。
握力右47、左47。
痛みはあるものの、夜間に睡眠が妨げられるほどではない。
2,3年前に頸部のレントゲンを撮影した際には、骨の間隔が狭くなっているが問題ないでしょうと整形外科の先生に言われている、とのこと。
VAS 62。
20日後、2度目の来院。
改めて整形外科を受診し、頸部のレントゲン撮影。
以前の状態との違いは明確でないものの、頸椎の狭窄が今の症状を起こしているでしょうといわれたとのこと。
前回と、やる手段は一緒。
狭くなっているであろう頸部の箇所の血流を促進させて、前腕の神経の通り道をスムーズにしてあげる目的の施術をさせてもらう。
その1週間後、3回目の来院。
(いかがですか?)
「ダメです。痛いです。」
手指の知覚、左右差なし。
握力右47.5、左54。
VAS 50。
ご本人の”辛い・・・”は相変わらずあるが、数字にすると変化は顕著。
「そういえば。1日のうちでも、ものすごくつらいのは夕方だけになっているかな。」とも仰る。
○さまがご趣味のサーフィンを再びできる日が早くくるように、がんばらせてもらいます。
注:VASとはVisual Analogue Scale(視覚的疼痛評価)痛みの程度を患者自身で示してもらう方法。