東京都世田谷区の鍼灸とマッサージ 弦巻鍼灸院 ブログ

鳥海山とヤギと

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臨時のお休みを頂戴して、実家に帰っておりました。
ご迷惑をおかけしましたが、無事に祖母とお別れをすることができました。ありがとうございました。

”晴ればあちゃん”とのことで、白くなった鳥海山も見送ってくれた。
一緒に暮らしていた祖母。小柄だったが骨組みはがっちりしていて、大変な働き者だった。優しかった祖母との思い出は尽きないけど、葬儀に駆けつけてくれた親族が語る姿に、私の知らなかった祖母の一面をみた。
なにもない時代の農村で、農婦として重ねた人生も弔辞で改めて知った。
祖母の甥に当たる親族は「伯母の家に行くとヤギがいて、ヤギの乳をいつも飲ませてもらった。伯母上、ヤギの乳をありがとう~~」棺の祖母に語りかけていた。その親族の長身は、ヤギの乳のお陰だったのか・・・・。
すかさず祖母の息子は「お前が一人で飲んだんだなあ~~。お陰でこっちまでまわってこなかったぞ。だから背が伸びなかった~~っ!」一同納得の大笑い。
価値観はそれぞれあれども、祖母の人生の厚みを知った。集ってくれた親族の様子を見れば、みんなに幸せをくれた祖母の96年の人生がみえた気がして、嬉しかった。
親族のあたたかさを感じながら、師走です。今年の締めもしっかりやっていこうと思う。

 

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Comment

  1. たぬき より:

    ご不幸の由、ご冥福をお祈りいたします。
    今年は喪中のハガキがもう15枚くらい来ています。
    そのうちこちらも・・・かな?

  2. tsurushin より:

    たぬきさま>
    ありがとうございます。
       いい人生を、刻めるようでいたいものですね。
    師走です。たぬきさまも駆けだしておられると思いますが、速度はどうか控え目になさって今年を締められますように。

  3. もっこまま より:

    夫いわく、90を越えての他界は大往生という意味もあり、場所によっては赤飯を用意する地域などもあるそうですが・・
    寂しさは拭えませんね。。。
    貴方の家に遊びに行くと、背中の丸まった「ぽたぽた焼き」
    のおばあちゃんさながらのスタイルで、色々話しかけてくれました。
    激動の戦後を生き抜いてきたおばあちゃんに、心の底からお疲れ様と言いたいです。

  4. tsurushin より:

    もっこままさま>
    ありがとう。
    食べましたよ、赤飯。黒飯(こくはん)っていうんだそうです。あと、田舎のお葬式につきものなのが”納豆汁”だそうで。見た事もないような大鍋で作った納豆汁があっという間に・・・。もちろん翌朝の空になったビール瓶や一升瓶の数にも驚きましたが。みんなに豪快に、かつ盛大に供養してもらって、ばあちゃんも喜んでくれていると思います。

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