鳥海山とヤギと
臨時のお休みを頂戴して、実家に帰っておりました。 ”晴ればあちゃん”とのことで、白くなった鳥海山も見送ってくれた。
ご迷惑をおかけしましたが、無事に祖母とお別れをすることができました。ありがとうございました。
一緒に暮らしていた祖母。小柄だったが骨組みはがっちりしていて、大変な働き者だった。優しかった祖母との思い出は尽きないけど、葬儀に駆けつけてくれた親族が語る姿に、私の知らなかった祖母の一面をみた。
なにもない時代の農村で、農婦として重ねた人生も弔辞で改めて知った。
祖母の甥に当たる親族は「伯母の家に行くとヤギがいて、ヤギの乳をいつも飲ませてもらった。伯母上、ヤギの乳をありがとう~~」棺の祖母に語りかけていた。その親族の長身は、ヤギの乳のお陰だったのか・・・・。
すかさず祖母の息子は「お前が一人で飲んだんだなあ~~。お陰でこっちまでまわってこなかったぞ。だから背が伸びなかった~~っ!」一同納得の大笑い。
価値観はそれぞれあれども、祖母の人生の厚みを知った。集ってくれた親族の様子を見れば、みんなに幸せをくれた祖母の96年の人生がみえた気がして、嬉しかった。
親族のあたたかさを感じながら、師走です。今年の締めもしっかりやっていこうと思う。
Comment たぬき より: 2009年12月2日 1:19 PM tsurushin より: 2009年12月2日 4:32 PM もっこまま より: 2009年12月2日 8:13 PM tsurushin より: 2009年12月3日 8:32 AM
ご不幸の由、ご冥福をお祈りいたします。
今年は喪中のハガキがもう15枚くらい来ています。
そのうちこちらも・・・かな?
たぬきさま>
ありがとうございます。
いい人生を、刻めるようでいたいものですね。
師走です。たぬきさまも駆けだしておられると思いますが、速度はどうか控え目になさって今年を締められますように。
夫いわく、90を越えての他界は大往生という意味もあり、場所によっては赤飯を用意する地域などもあるそうですが・・
寂しさは拭えませんね。。。
貴方の家に遊びに行くと、背中の丸まった「ぽたぽた焼き」
のおばあちゃんさながらのスタイルで、色々話しかけてくれました。
激動の戦後を生き抜いてきたおばあちゃんに、心の底からお疲れ様と言いたいです。
もっこままさま>
ありがとう。
食べましたよ、赤飯。黒飯(こくはん)っていうんだそうです。あと、田舎のお葬式につきものなのが”納豆汁”だそうで。見た事もないような大鍋で作った納豆汁があっという間に・・・。もちろん翌朝の空になったビール瓶や一升瓶の数にも驚きましたが。みんなに豪快に、かつ盛大に供養してもらって、ばあちゃんも喜んでくれていると思います。