触れられるのが
最近来院されている◎さま。70代後半、男性。
腰から足にかけての痛みを訴えておられる。鍼灸は何しろ初めての経験なのだとか。
このような考えで、このようなことをさせていただきます・・・とのご説明をさせてもらい、同意をいただいてから施術を始める。
大体の治療の流れのようなものがあって、鍼・灸の後、からだのほぐれ方をみる意味でもマッサージをして終了する場合が多い。
◎さまが治療後に発された言葉。
「ボクは人に触られるのが大嫌いで、温泉地でみながマッサージを受けているのも信じられなかった。だから普段マッサージなんかも全く縁が無かったのですよ。」
人に触られるのが大嫌い・・?
(では、今日の治療も苦痛でした?)おそるおそるお聞きする。
「いやあ~~・・・気持ちよかった。嫌な感じはまったくしなかったよ!」
ほっと肩をなでおろす。
◎さまが”触られて嫌な感じ”を受けていたときというのは、身体が充実していたのかもしれない。
今はその意味でも”手当て”を欲している状態なのではないか、そんなことを思った。