あとちょっと
同郷の知人、暮れにご来院。
その前にいらした際
「9月下旬からなので、もうひと月半にもなるのだけど。カラ咳が続いている。夜床に入ってからも出るのでよく寝られない。内科で処方されて薬も長く飲んでいるけど、改善してこない。」
そんなふうに言っていたので
(前回の後、咳どうだった?)
「ああ・・・そういえばあの後、咳は止まったような。今日はメンテナンスにと思って。」
年末年始にかけても発熱したり咳が出てなかなか治まらなかったり・・・という方が多かったようです。
ほとんど風邪の症状が消えたものの痰だけが残っているとか
だるさが抜けない感じとか。
あとちょっとなんだけだなあ・・・っていう時、鍼灸がいい仕事してくれること多いようです。
目覚めを促す
「今年もよろしく~~」
年が明けてから鍼はじめにご来院の方々。
電話が鳴りまして
「ずっと前にお世話になった〇と言います。また伺いたいのです。入れますか。」
カルテを探してお迎えしました。
(お久しぶりですね。ちょうど2年前に初めてご来院くださっています。その際も”12月から具合がすぐれず”と仰っています。)
〇さま40代女性。その年の今ぐらいの時期から7月まで6回の施術を受けられています。
「そうでしたか、この時期でしたか。寒い時期が昔から苦手で不調箇所が増えます。どうしようかなあと思って身体を休めていたのですが復調せず。また鍼やってもらおうかなあ・・・と、うかがいました。」
(苦手な時期って、皆さんおありなのです。でも〇さん、昨年は丸一年乗り切れたわけですものね。不調の際、思い出していただけて嬉しいです。)
終えられて。
「あんなに手も足も冷えていたのにポッポしています。お風呂に入ったり冷えないようにしたり気を付けているのですが、違うんですね。どうしようかなと少し迷いましたが、来てよかったです。」
こたつやストーブで温まるのも大事ですが。
要所要所のツボへの刺激が効率よく身体の回復を促しているのだと考えます。
鍼灸の刺激をきっかけにして身体が目覚めるイメージでしょうか。
いらした時の顔色が嘘のように変わられて。
施術の前と後でぐっと変化する方を見送る時が、冥利に尽きる瞬間です。