梅雨の合間
昨夜は七夕でした。
夜には雨があがっていて、
商店街の笹に下げられた短冊が揺れる様をみられました。
描かれた願い事が、可愛かったりおかしかったり。
子どもが小さかった頃の七夕を思い出して、懐かしんでおりました。
おりひめとひこぼし、あえたかなあ~~。
七夕伝説、結構好きだったりします。
本日は所用がございまして午前で閉めさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
糧になってます
梅雨らしい空が続いています。
今日は七夕ですのに・・・・。
夜には止んでほしいなあ。
こんな気候だからでしょうか、不調な方が多い気がします。
常日頃感じているのですが、お顔と言いますか、まあ表情ですね。
私が仕事でお目にかかる人は大概が不調な状態でありますから、
”シャキ~~ン!ゲンキハツラツ!”な方は基本いらっしゃいません。
ですので調子が上向きに変わってきて、その方の激変ぶりに驚かされることが多いです。
前にも書いたことがあるはずですが、ある患者さんのこと度々思い出します。
腰痛を訴えて鍼治療を受けにいらした○さま。
30代後半~40代前半の男性でした。
歩行時にも腰部に手を当てています。
細やかそうな瞳が、眼鏡の奥から警戒レベルいっぱいにこちらを見つめていました。「痛いのです。どうやっても痛いのです。」
証券会社にお勤めで、お仕事が非常にハードらしいことはお話しくださいましたが、
その他は「とにかくこの痛みを何とかして欲しい。よくなるのか。」このようなお言葉しか出ませんでした。
その当時は整形外科内にある鍼の部室で担当させていただいていました。煙が厳禁だったこともありお灸もできず。
限られた時間の中で、経験の少なかった自分に出来る精一杯の施術をさせていただいておりました。
僅かずつ・・・薄皮を剥がすように、症状の緩和がみられ始めました。
そうしたら○さまの表情が、初めの頃とは別人のように変わられていくのです。
こんな表情、なさるんだ・・・・・。(驚)
お昼時に終わられた時の
「これから妻とランチです。」見送った後姿までもがスキップしそうな、そんな軽やかな足取りに自然とこちらも笑みが出ました。
人って、あんなに変わるんだなあ。
辛いものから解放された人って、あんなにいい表情になるんだなあ。
あの方の笑顔は、今でもこの仕事を続ける糧になっている気がしています。
熱いですねえ
今日も雨です。
朝一番におみえになった○さま。
「足が引きつって痛い。
理由は解っているんです、年甲斐もなく野球のやり過ぎです。
社内のチームなんですが、若い者に負けるとむきになって練習時間を増やすものだから。ポジション?ピッチャーです。
足だけじゃなくて、カラダ全体が悲鳴をあげています。
わかっているんです、やり過ぎです。」
(ピッチャーですか!?おひとりで?)
「ずっと、完投です!試合もたて続いていまして。
一球一球、これが最後の一球だ!っていう思いで投げてます。」
熱いですねえ・・・・。
今夜のフライトで海外出張とのこと。
終えられて
「ああ、身体がやわらかくなった・・・・。湿布を貼れば大丈夫って言ったけど、来てよかったです。」
どうやら奥さまに言われて、いらしたらしいです。
チームで出来るスポーツ。
オトナになってから熱くなれるものがあるって、ちょっと羨ましく思いました。
○さま、どうぞお気をつけていってらっしゃいませ。
仲間入り
人聞きの悪い
「今日は、腰が痛いの。」
いつの間にか50代になられていた○さま。女性。
かれこれ3年になるお付き合いです。
「動いて痛いというわけではなくて、触られると、痛い。」
(左の、この辺りです?)撫でるように持っていった私の手掌が触れたら、
「ひゃーー、痛い。」
皮膚の表面を丹念にみましたが、異常はないようです。
「今日もね、しょうがなくて来たのよ。来たくなかったけど。」
(いらっしゃりたくなかったんです?)マジですか?かるく凹み。
「だってぇ・・・。仕方ないんだもん。痛いからぁ。」
(嫌々いらしてくださっているんですか、そうですかそうですか。)
「だって、鍼コワいんだもん。そう言っても、優しくしてはくれないわよね。
”嫌だけど、行かなきゃ”って言ってたら、家族が”俺は行かないっ”って。」
(私は鬼ですか。そんな人聞きの悪いことを・・・・)
これはブログネタにさせてもらいますからねと言いながら、手をすすめました。昨日のことです。
今朝、○さまからメールをいただきました。
「腰、さわっても痛くなくなりました!スゴイ!ありがとうございました。やっぱりコワくても、これからもよろしくおねがいします(笑)。」
まだ、コワイって言われてますぅ。
せめてご家族の誤解は、解いておいてください・・・・。
寄り添えるような
鍼灸院というと古めかしい印象を持たれる方が、まだ多いのかもしれません。
弦巻鍼灸院という名称と、外の看板がそのイメージをさらに大きくしていることも否めません。
ですが、誇りと気概を持って歩むべくあえてこの名称にいたしました。
この地に越して16年になりますが、ご来院くださる方の年齢層にも変化が出てきたように感じております。
先日いらした○さま。20代女性。
「妊娠した人とかも、鍼に来ますか?」
唐突に言われるものですから
(そうですね。妊娠中のトラブルにもお役にたてることがありますし、健やかなお産が出来る為のお手伝いとしても利用していただいてますね。)
こんなふうにお応えしたのですが。
お話を伺っていくと、
今後妊娠・出産も視野に入れていきたい。
今は月に一度程度鍼灸をして体調が良いのだが、妊娠してもこういったものを受けていいのだろうか・・・・。
こういうコトをお聞きになりたかったようです。
赤ちゃんを授かるための母体の身体の準備や、妊娠中の体調管理、トラブル時の対処。それに安産のための準備。
そしてもちろんご出産なさってからの体調管理にも、お手伝いできることが多々ございます。
「そうなんですかぁ!」
やや驚かれた○さまの表情が印象的でした。
敬遠されがちな”鍼灸院”なのかもしれませんが、着実に若い方たちにも受け入れられてきていることを実感しています。
それぞれの人生に沿えるような、そんな鍼灸院になれたら・・・・と思います。
梅雨冷え
今日から7月です。
先程まで強く降っていた雨も、止んでいるような・・・・。
しかし梅雨冷えの空模様は、続きそうです。
朝方、寝相がよくないので冷え冷えして目が覚めます。こんな時は要注意!
「朝方足がつるんです。」
「風邪をひいていました・・・。」などとおっしゃる方が多くなっています。
そんな中、久しぶりにご来院の○さま。
「太腿の前から膝の下まで、しびれるような嫌な感じがあって。2週間ほど前からなので”嗚呼行かなきゃ”と思ったんだけど、ここの名刺が見当たらず。
前にここを紹介くださった◎さんに電話して聞いちゃったわ。」
◎さん、ありがとうございました。
(ちょうど1年前の今くらいに数回いらしてますね。やはりこの時期に出るのでしょうか、お辛いところが。)
「そういえば、この時期ね。あの時は頸が辛かったのよね。」
とりあえず辛いところが消えて。
たまに来ることにしようと思ってくださり、しかし日々のご多用事で後回しになったとしても。
こんなふうに再び”鍼灸を”となったときに思い出していただけることを、嬉しく思います。
不調を訴える方が増える時期です。
”そういえば、鍼灸があったなあ・・・”、あまり悪化しないうちに思い出していただけたら。。