お灸
○さま、30代女性。
月経前の症状に悩まされてご来院。
<鍼灸治療に対してご希望は?> 問診票の問いに
“できるだけ鍼で” と、 記してありました。
若い人が多く訴えるように、お灸の痕がつくのを嫌ってのことだろうと思っておりました。
治療を進めて仕上げの灸頭鍼をしていきました。うつらうつらなさっていたと見受けられる○さま
「お、お灸ですか!?」覚醒されたようです。
(はい、痕がつかずに穏やかに温かさを感じていただくお灸です。いかがですか。大丈夫ですよね?)
横について見守りながらお聞きします。
「はい、大丈夫みたいです。」
詳しいお話をお聞きすると、以前せんねん灸をしてもらう機会があった時
熱いと訴えたのだそうですが”我慢したほうが効きますから”と言われて、我慢をしてしまったのだそうで。
(水ぶくれになりましたでしょう?) 私がお聞きしたら
「そうなんです。それも顔です。」
お灸との出会いが、残念な出会いになってしまった過去をお持ちだったのですね。
この度のお灸を、好きになっていただけるといいなあと思います。