血圧が高い
最大血圧が140mmHg以上、最小血圧が90mmHg以上の場合を高血圧症という。
高血圧は、原因になる病気がないものと、はっきりした原因があるものに分かれる。
原因になる病気がなくて、遺伝的体質に様々な環境因子が加わることで起こるとされているのが、本態性(一次性)高血圧。これが、高血圧の大部分を占める(90~95%)。
それに対して、主に腎臓や心臓などの病気が原因で起こる高血圧を二次性高血圧という。
血圧は、精神的に緊張することでも上昇するのはよく知られているので、
「病院などで測ると、上がるんですよね~~」などどおっしゃる方もいる。
一日の中でも差が出るので、同じ条件下、またはこんな動作をしたら上がったなど、家庭での記録も大事かと思う。
家庭で血圧を測定する場合、起床後1時間以内、排尿後、座位での測定と、就寝直前の測定が病院などで測るそれよりも心血管死との相関があるとされている。
この場合は135mmHg以下/85mmHg以下を正常として、それ以上は高めとされる。なかなかキビシイ。
二次性の高血圧の場合は、原因になっている疾患の治療が優先されるが、
本態性の高血圧は、鍼灸の適応とされることが多い。
日常の生活では
食事 肥満は食事制限によって矯正して予防を心がけ、血清コレステロール高値であれば動物性脂肪の制限。塩分の制限も1日10g以下にしたい。わかっちゃいますが・・・。
喫煙 喫煙は冠状動脈疾患を発生させる強力な因子とされ、脳動脈血流量も減らすとされている。
運動 心不全や狭心症がない限り運動は差し支えないが、激しいものは避ける。
入浴 入浴中は血圧は下がるが、寒い時期だと入浴後は血圧が上がるので入浴後に冷えないようにしたい。
精神状態 精神的な過労は肉体的過労よりもよくないとされる。心穏やかに、ありたい。
日常生活ではこのあたりに気を配りつつ、鍼灸治療を受けていただくとよいと思う。
腰痛を訴えて来院くださった方が、腰痛が気にならなくなって。
「鍼灸を続けていると何となく調子がいい。」
「高めだった血圧が安定してきた。」
「頸や肩が、凝ってくると血圧も高めになっていることに気が付いたんです。」・・・
そんなふうにおっしゃり、主訴がなくなった後に鍼灸治療の継続をされている方も多い。こんな声は、嬉しいもの。。
Comment たぬき より: 2010年9月15日 10:30 AM tsurushin より: 2010年9月15日 2:12 PM
昨日来院された小学校時代の友人は血圧を測ろうとすると「ドキドキして上がっちゃうんだ」と言います。
典型的な<白衣高血圧>ですね。
家庭血圧計が普及しているけれど、まだまだこのような方もいます。
それにしても開業当時の高血圧の基準は160/95mHg以上だったからかなり基準が変わりました。
たぬきさま>
小学校時代のご友人との光景を思い浮かべてみました。
ながく愛してもらえる鍼灸師に、なりたいものです私も。。
>当時の高血圧の基準160/95mmHg以上・・・
今の数値は、なかなか厳しいですね。