鳥海山とヤギと
臨時のお休みを頂戴して、実家に帰っておりました。 ”晴ればあちゃん”とのことで、白くなった鳥海山も見送ってくれた。
ご迷惑をおかけしましたが、無事に祖母とお別れをすることができました。ありがとうございました。
一緒に暮らしていた祖母。小柄だったが骨組みはがっちりしていて、大変な働き者だった。優しかった祖母との思い出は尽きないけど、葬儀に駆けつけてくれた親族が語る姿に、私の知らなかった祖母の一面をみた。
なにもない時代の農村で、農婦として重ねた人生も弔辞で改めて知った。
祖母の甥に当たる親族は「伯母の家に行くとヤギがいて、ヤギの乳をいつも飲ませてもらった。伯母上、ヤギの乳をありがとう~~」棺の祖母に語りかけていた。その親族の長身は、ヤギの乳のお陰だったのか・・・・。
すかさず祖母の息子は「お前が一人で飲んだんだなあ~~。お陰でこっちまでまわってこなかったぞ。だから背が伸びなかった~~っ!」一同納得の大笑い。
価値観はそれぞれあれども、祖母の人生の厚みを知った。集ってくれた親族の様子を見れば、みんなに幸せをくれた祖母の96年の人生がみえた気がして、嬉しかった。
親族のあたたかさを感じながら、師走です。今年の締めもしっかりやっていこうと思う。