お引っ越し
〇さま。男性50代。初診から9年経っておりました。
年に数回、主に腰痛を訴えてのご来院ペースでした。車で長距離移動される連休の前後でいらっしゃる事が多かったです。
この度は約1年空いてのご来院でした。
「しばらくいい感じだったのですが、実はこの春転居しまして。」
この春は、引っ越し業者さんで皆さん苦労している事を報道で知っておりましたので。
(業者さんとか、間に合ったのですか?)
「それが本当に大変でした。見積もり金額の高額さにまず驚き、数社に依頼してやっと折り合いのついた金額のところにお願いしたのですが。段ボール箱に入っていないものは全く運んでくれなくて、結局扇風機とか梱包の厳しかったものは自力でマイカーで運ぶことになって・・・。6往復しました・・・。」
ご転居なさった先もあまり遠路で無いようでしたのでそんなことも出来たのでしょうが、それにしても大変だったご様子。背中から腰までこれまでにないほどおつらそうでした。
「越した先はまだ段ボールの山です。家具も置ききれていません。いつになったら落ち着くのか、全く見通しがつきません・・・。」
おかけする言葉も見つかりません・・。
よそ様のお引越しの話を聞くと、此処に越してきた際の自分の疲労ぶりをどうしても思い出してしまいます。とりあえず早く前の住まいを出なくてはいけなくなり、急かされる様に此処に。窓が多いのにカーテンも間に合わず、カウンターキッチンの内側で疲れすぎて動けなくなっていましたワタシ。今よりずっと若かったはずですが引っ越しって本当に消耗するわ・・・と、膝を抱えて泣いていたのが昨日のことのようです。”もう、引っ越しだけは嫌だなあ”よその引っ越しトラックを見る度に思います。
〇さま心中お察しします。段ボールの山が一日も早く片付くことを祈りますね、陰ながら。