あがいて
昨日は朝一番で上野まで。
退館して目にした長蛇の列。
並ぶことが出来ない人間なもので、ほっと安堵する自分がいました。
恥ずかしながら、葛飾北斎の代表作の幾つかを知っている程度でした。
冨嶽三十六景。
こんなダイナミックなものを描いたのが、70歳を超えてからだったなんて。
90歳になってからも描くことに対して貪欲だったらしいその姿勢。
衝撃でした。
常々「75歳まで鍼を持っていたい。」と言っておりましたが、
北斎の生き様を見せつけられて頭をハンマーで殴られた気がいたします。
幸いなことにきっとこの先何十年経っても、登り詰めることなんてできないだろう世界に身を置いています。あがいていきたいと思いました、改めて。