活力
「痛めてから、もうひと月になるのですが、よくなりません。時間が経って、ほかの方まで痛くなってきました。」
こう言って立ち寄られた○さま。ご近所の方のようです。
残念ながらその日はお入りになれず、後日改めてご来院していただきました。
鍼灸を受けられるのは初めてらしいことと、体位を変えるたびに痛みが出るらしく表情がゆがみます。
(こういう意味で、こういう施術をさせていただきます。)何とか終了。
次にいらしていただいたのは数日後。
先日いらした時とは、表情がまるで違います。
ながくお辛かったので、ちょっと時間がかかると思っていました。
しかしいい意味で想像を裏切っていただきました。
そして2回目の施術を終えられて
「痛い所には、何にもしないんですね。それなのに、こんなに楽になるなんて。」
ご家族にも、表情が随分良くなったと言われたそうで。
この仕事をしていて、よかったなと思う瞬間でした。
自覚他覚にかかわらず、”いつもと違う不快なもの”から解放された時に出る笑みを拝見したとき、わずかなりともお力になれたか・・・と。
ご縁のあった方の笑顔を見られることが、なにより自分の明日への活力になっています。