危険な散歩
大型犬を飼っておられる○さま。
8月の終わりに、痛々しいお姿でご来院。
(ど、ど、どうされましたか?)
「暑いから散歩させるのにしんどくて、自転車で並走させていたんだけど。途中に居た猫に反応して思い切り引っ張られたの。もちろん自転車が倒れて、肘やら肩やら、打ったのよ。」
ご本人は見えていない様子だけど、肘の後ろの擦り傷が見るだけで痛そう。
受傷ほやほやなので、仰る痛みはあまりあてにならなさそう。
「打撲だと思うんだけどね~~。」と、○さま。
肩を挙げてもらおうとしても、うまく挙げられない。
(ちゃんと検査に行ってくださいね。)
「は~~い・・・。」
後日おみえになって。
「上腕骨にひびが入ってました。
MRIでも検査したのですが、心配された腱板は無事みたいですよ。
でも、危なかったですね~って、お医者様に言われました。」
こういう場合、損傷部の回復のために鍼灸はもちろん有効で。
いつものペースより詰めて来ていただいた。
あれからひと月。
お着替えの際の「いたた・・・」も仰らなくなった。
愛犬はますます元気らしいが、さすがに自転車並走散歩はしてないらしい。