子ども時代
安定しない空。
小学生だった頃。
夏休みが長く感じた。
毎朝、ラジオ体操に近所の神社へ。
カードを首にかけ、当たり前にいるカブトムシを見ながら足取り重く向かう。(昔から寝起き悪し。)
周りは山ばかりだったが、近所の川に。
水着姿に浮き輪を巻き、さっそうと駆けて行く。
川と言ってもほぼ水遊び。泳ぐような状態ではない浅瀬。
昼になって、唇を紫にさせて家へ帰ると親に
”そんなに長く入ってたら河童に引っ張られるぞ”なんて脅かされ。
「なってもね~」って威勢よく再び出たくせに
コケでつるんと足を滑らせて、「カッパに触られだ~~!」って、大急ぎで家に逃げ帰ったこともあったっけ。
思い出して吹き出してしまうほど、じゃりン子チエみたいな子だったと思う。
関西弁じゃなくて、東北弁だったけど。